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2018年06月06日

落花生のおかき「らっかもち」開発談

らっかもち 焼き上げ

~製造元との出会い~

ある食品の展示会に参加し商品を探していたところ、本来の展示ブースから外れてしまったその先に、たまたま試食販売で来ていた【歌舞伎あられ池田屋】さんと出会いました。

当時、納豆の揚げ餅が作れるメーカーさんを探していたのですが中々見つからず諦めかけていたのですが、池田屋さんにお話を伺うと、なんと納豆の揚げ餅をやっているということで、後日改めて工場へお邪魔させていただくことになりました。

~らっかもちとの出会い~

後日、工場兼直営店へ伺い早速なっとうの揚げ餅を紹介頂きました。からしの効いたタレの風味がしっかりする納豆揚げ餅をお願いしたかったのですが菌の関係でタレ掛けができないということで納豆揚げ餅の件は断念することとなりました。

しかし社長が別の商品を持ってきてくれました。それが「らっかもち」でした。

60年以上味も製法も変えずに千葉の落花生を使い作り続けてきた商品。しかし千葉には商品が流通していない。千葉の人たちにもこのおかきを味わってもらいたい」

そんな思いと共に商品を託されました。

 

食べてみると、よく売っている大豆の入った塩味の豆おかきとは全く別物で、落花生のコクと濃いめの甘辛い醤油味が口の中で合わさり、初めて味わうおいしさでした。

早速会社へ持ち帰り皆に試食してもらうと、全員一致でうまい!の判定をもらい、即ナカダイPBとしての発売が決まりました。

ちなみにパッケージは僕が仮で書いた手書きデザインが採用されました。

 

~原料へのこだわり~

・米…厳選された

良質の国産もち米

・落花生…千葉県八街産落花生

~製法へのこだわり~

・せいろ蒸し…丸粒のもち米を昔ながらのせいろ蒸しで蒸かします。

もち米をせいろ蒸し

 

・手作業…杵つきの際は手返し、生地をのばすのも手のばし。職人の手によって作られた生地は、機械では出せない歯ざわりを生み出します。

杵つき手返し

 

・生切り製法…生地を乾燥させずに柔らかいまま切ることで、外はカリ中はフワっとした独特の触感に仕上がります。

~タレへのこだわり~

・醤油だれ…少し濃いめのオリジナルブレンドの甘辛醤油だれで、もち米の風味と落花生のコクを最大限に引き出しています。発売から60年以上変わらぬ味を守り続けています。

 

~なぜ黒豆でなく【落花生】なのか?~

昔は落花生のおかきがよく売られていたそうです。しかし現在、コンビニやスーパーなどに広く流通しているのは大豆や黒豆のおかきばかり。

理由は、アレルギー表示などの関係で落花生を扱いたがらないメーカーが増え、落花生に代わって大豆や黒豆を使ったおかきが主流となっていったそうです。

そんな中、本当においしいおかきを食べて欲しいという一心であえて扱いの難しい落花生のおかきを作り続けているのが池田屋さんです。