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2021年08月20日

小川屋味噌店の金山寺みそ

まだまだ残暑が続いておりますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?

私もここにきて食欲があまりなく夏バテを感じています。

そんな時にもさっぱり食べられるのが『金山寺みそ』です。

名前も初めて聞いたという方もいるかと思いますが千葉や和歌山では県の特産品として指定されています。

味噌といっても普通の味噌のようにお味噌汁に溶いて使ったりするような調味料ではなく、ごはんのお供に食べるおかず味噌(なめ味噌)になります。

名前のイメージ通り歴史は古く鎌倉時代の覚心という僧が宋(中国)のお寺で修行して径山寺味噌の製法を学び伝えたという説が有力で醤油の起源とも言われています。

今回私がご紹介しますのが嘉永元年(1848年)創業、千葉県の小川屋味噌店です。

1848年…調べるとペリーの黒船来航より前なんですね。

そんな頃から商品を作ってきた小川屋味噌店の『金山寺みそ』ですが、まず原料は大まかに小麦、大豆、なすのみを使い、あっさり食べやすい仕上がりになっています。

そして原料がもつ自然なおいしさに加え、発酵によって育てられた自然の味と香りがさらにおいしさを引き立てます。。

 

次に各工程のこだわりをご紹介します。

まず搗精(とうせい)を自社で行っているのが強みです。搗精とは小麦の皮を削って白くすることでお米で言う精米のような工程です。この搗精という工程は「もろみ」を作る上で重要で、薄さをギリギリにすることでくせがなく、ふっくらやわらかい「もろみ」が出来上がります。

この搗精を自社で行うメーカーは国内でもほとんどないようで、それほど職人の技術や安定した品質管理が求められるということです。

また製麹(せいぎく)という麹をつくる工程ですが、麹の旨味を引き出すため、麹菌には種麹会社と共同で開発した専用菌を使っています。

麹の呼吸している音が聞こえてきそうです。

 

このように小川屋味噌店の金山寺みそには各所にこだわりがありそれにより、食べやすく飽きのこないおかず味噌となっています。

麦の一粒一粒が艶やかで、一口味わったときにとろけるような口当たり。もうたまりません!

また塩分も約4.7%と他メーカーより低め(平均5~7%)なのも食べ続けられるポイントですね。

 

皆さんも食欲がわかない時、是非きゅうりにつけてさっぱりと食べてみてください。

『ほかにどうやって食べたらいいの?』という方、ごはんやお粥、お豆腐にのっけたり豚肉に漬けて焼いたりしてもおいしいです。

マヨネーズと混ぜてディップとしても使えます。

年始にはお餅と合わせて食べる地域もあるそうです。

個人的には日本酒などのお酒のおつまみとして相性抜群です (笑)